イヤミなあの人の立場になってみる

私がセラピスト養成講座に通ったきっかけは、毎日毎日の上司からのダメ出しに、仕事を辞めようと思ったことがきっかけでした。

私のことがイヤなら早く転勤させて、自分のお気に入りの社員に来てもらえばいいのに。ホントに部下のやる気を削ぐようなことしか言わないんだから。もうイヤだ!

そんなことばかり考えていました。

そんな中、セラピスト養成講座の中でエンプティチェアを習った時のことです。苦手なあの人の立場に立ってみるということで、上司が座っているとイメージしたイスの方へ自分が座り、上司の立場から向かいのイスへ座っている自分を見てみました。

すると、私に対する期待、「この子はもっと出来るのに…」というもどかしい思い、そんな感情が湧き上がってきました。

こんなに私に期待してくれていたなんて…。
でも、やる気の無くなるようなことばかり言うのは、やっぱり許せない。

そこで自分のイスに戻り、上司が座っているとイメージしたイスに向かって言ってみました。

「私に期待してくれているのは嬉しいんですが、私が失敗した時などは「大丈夫、次は間違えないようにね」とか、温かい言葉をかけて欲しいです。自分のダメなところは自分が一番分かっています。もっと社員のやる気が出るような言葉掛けをして欲しいです。」

そう言った後、上司が座っているとイメージした方のイスへ行き、そのイスに座って、私からその言葉を投げかけられた上司の立場になってみると、出てきた言葉は

「気持ちはよく分かった。でも、どうすればいいのか分からない。」

そうか…。この人は分からないんだ。どんなことを言えば、どんなことをすれば社員が「がんばろう」って思うのか、全く分からないんだ…。

なんだか腑に落ちたような、私の中で何かが終わったような感じがしました。

管理者なら、社員のやる気を引き出してほしいなんて期待をするからいけないんだ。
私の「管理者たるものこうあるべき!」っていうのも、私の頭の中のただの理想。

そんなことが客観視できてからは、その上司の期待や社員に対する愛情、不器用なところ等いろいろな面を感じられるようになり、嫌みを言われても聞き流せるようになりました。

嫌な上司や苦手な同僚など、毎日顔を合わせる職場では避けることができないような人間関係の悩みでも、心理カウンセリングや心理セラピーの技術で心の負担を軽くすることは可能です。

悩みが大きく深くならないうちに、カウンセラーやセラピストのところへ行く。
それが普通になればいいなと思います。



Cherie

愛媛県(南予)のヒーリングサロンです。今は心理カウンセリングとチャクラカウンセリングを行っています。

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